やさしいあの人
乗り気はしないけれど、でもいつも行っているし、行きたかったしいつも寄っているカフェに今日も足を運んだ。
入り口でちょっとためらい。でも出会い系掲示板に入った。いつもの店員さん、いた。あたりまえ。
恥ずかしいのと情けないのとで、顔が合わせられない。だって、あんな修羅場を見られてしまって、しかも助けてもらって、しかも、あんなヤツと付き合っているなんてわたしの知られたくないすべてを全部知られてしまったていうカンジ。
店員さんは、今日もメモを置いて行った。
今日は短く「このあと、ごはん大丈夫?」。
書きなぐったような雑な字。急いで書いてくれたような感じ。
ムリをして、こっちに気を使って、お店の目を盗んでそんなことをしてくれなくったって、なんだか申し訳ない気持ち。
きっとこの前のことを心配をして、ごはんに誘ってきてくれているんだろうなあって思うと、いたたまれなくなった。
ごはん、行った。
「立ち入ったことだけれど・・・、無料セックスなんです、もしかして、この前のマスクってあのヒトが原因?」と、聞いてきた。そりゃ分かるよね。
うなずいた。
それのこと、ちょっと話をして、あとはそれを避けるようにまったく別の話をしてゆっくりとごはんを食べて、お店を出た。
「いっしょに住んでるんだよね?、帰っても大丈夫なの?」と聞いてきた。
「今日、ボクはツレのうちにでも行くから、良かったらうちに泊まっていってもいいんだよ」と言ってくれた。
「どうにもならなくなったら、お願いするかも」って笑って返した。
ホントウにやさしいヒトだったんだなあ。そう思った。
このヒトが彼氏だったら、毎日ホンワカいっしょにいられるのかなあ、って思った・・・。